ocean'sブログ

資産形成に関して好きなことを記事にしていきます。

アイル(3854) ~今後の株価は~

【初めに】

今回はアイル(3854)に関してまとめてみました。

この会社、今はポジションないんですけど、結構思い入れがあるんです。

私は株投資を本格的に始めてまだ1年くらいなんですけど、最初に買った株がここなんですね。

きっかけは社長メッセージをみて面白そうな会社だと思って、あんまり他のことは調べずに買いましたw。

結果的には買った後の決算でS安をくらい、低ロットとは言え、痛い思いをしましたね・・・

その後、今期の2Q上方修正狙いで再度購入してみたのですが、想定通り上方修正がでたものの、予想してたより数字が悪かったので、決算後即撤退しました。いい会社だと思うものの、株価があまり伸びてくれない感じですね。まあ2019年に株価上がり過ぎちゃってるから、それもしょうがないのかもしれません。

 

【企業説明】

決算説明資料に「ITによるリアルとWebの融合でDXを推進」と書かれているように、実店舗(リアル)とECWeb)の情報資産を融合させ、ビジネスプロセスの統合・制御・自動化を行い、顧客企業のビジネス変革を支援する会社になります。

事業内容は大きくシステムソリューション(SS)事業とWebソリューション(Web)事業に分かれます。SS事業は基幹業務管理システム「Aladdin Office」等のAladdinシリーズが、Web事業は複数ネットショップ管理システム「CROSS MALL」等のCROSSシリーズが含まれます。

会社の売上高の9割くらいがSS事業の売上です。現状はこの事業の売上次第で株価も大きく左右される状態ですね。

2019年はwindows入替特需があり、SS事業の売上と利益の成長が良かったため、株価も一気に上昇しています。

会社HPにある、岩本社長のメッセージが結構好きなんですよね。「お客様は神様である」という一般的な考えはアイルでは当てはまりません。と書かれています(もちろん顧客を下にみているということではないです)。oceanは、「お客様は神様である」というフレーズが嫌いなので、他社の社長メッセージとは一味違うアイルに、ここで興味を持ったわけです。

202010月にあったオンライン配信で副社長がプレゼンしていたのですが、アイルの退職率は2020年時点で3.8%となっています。厚生労働省の資料によると、IT企業の離職率平均は2018年で11.8%ということなので、アイルの離職率の低さは優秀ですね。

 

【株価の推移】

2007年に上場しているのですが、直近数年の株価に関してだけ触れます。2016年頃に安値190円をつけてから売上の成長とともにじわじわと株価を上げていき、上述したように2019年に爆発してますね。そこから調整を続け、コロナショックや今期の減収減益予想を出したところで大幅に株価を下げ、やや値幅は大きいですが今はもみあいになっていますね。今年の3月に通期の上方修正を出しており、それにより株価が結構あがったんですけど、結局戻されてしまいましたね。プライム市場適合のお知らせも出てたので、一旦このあたりでリバウンドするのでは?と思ってます。

 

【直近決算のまとめ】

直近の決算は67日の3Qですね。売上と利益ともにYonYで微増、QonQでも微妙、という形で発表後に株価は結構下げています。ここは前年が特需だったので、今期の成長性がちょっと分かりづらいんですよね。ただ、決算資料の方には特需分を除いた数字を出してくれています。ストックとイニシャル、共に特需を除けば安定して毎年成長していることがわかります。

気になるのは今期の2Q3Qともに1Qより減収減益なところです。しかも予想だと4Qはさらに下がる予定です。特需の前年は置いといて、例年は下期の方が売上高上がる傾向だったので、理由が知りたいところです。1Qに大型案件があったとかなら分かるんですが、その辺の説明もないんですよね。

 

【今後の展望】

アイルの今後の成長性に関しては、明るい材料が多いと思います。

一つ目は、サービス連携している企業に好調な企業が多いことです。ラクスの楽楽明細やロジザードのロジザードZEROオービックの奉行クラウド等、サービスはもちろんのこと高成長企業が多いんですよね。連携先のサービスが調子良ければ、アイルのサービスにも引き合いは増えてくると考えられます。

二つ目は、小売業のECシフトの加速です。通販向け在庫管理システムを手がけるロジザードの決算資料には、コロナ禍の影響で、物流やアパレルでECへシフトする動きが加速してきていると書かれています。これによりロジザードも恩恵を受け、今年2月に上方修正をしていますね。アイルの場合も、既に実店舗でAladdinシリーズを導入している企業が、ECシフトに向けてCROSSシリーズを利用する、ということも十分考えられます。

他には、DX銘柄なので国策銘柄になる点だったり、windows10のサポートが202510月に終了するのでその際にはまた特需がくるであろう点だったり、期待できるところは色々ありますね。

 

【最後に】

前期分の特需を除けば、成長性には全く問題のない会社です。株価もしばらく低迷しており、PER33倍程度は、かなり割安圏だと思います。1300円あたりで拾いたいな~って思ってるんですけど、ちょっとリバウンドの兆しがみえてますね。どちらにせよ、今後の成長をみていきたい会社には変わりありませんが。