JTOWER(4485)の株価予想 ~今後の株価は~
【初めに】
今回はJTOWERに関してまとめてみました。
同社は国策ということもあり、上場からずっと人気のある銘柄ですよね。2019年末に上場して、現在1年半くらい経ったことになります。
同社の売上高と利益の規模で、時価総額が約1600億円というのは、人気の高さをうかがえますね。
【企業説明】
JTOWERが行っている事業としては以下のものがあります。
・屋内インフラシェアリング事業
商業施設やオフィスビルなどの建物内の携帯電波環境整備において、個別に設置されていたアンテナや配線、中継装置などを共用設備を用いてひとまとめにします。
・屋外タワーシェアリング事業
共用の屋外通信鉄塔を各携帯事業者に提供します。事業者は保守費用を抑えられ、コスト削減等につながります。
・Wi-Fiソリューション
屋内インフラシェアリングと併せて、低コストなマネージドWi-Fiを提供します。
【株価の推移】
2019年12月に上場し、2021年1月までで大相場を形成していますね。公募価格が1600円でしたが、1年ちょっとで8倍以上の13050円まで株価上昇しました。その後は大きく調整し、今年6月には5410円まで株価下落しています。
直近の決算発表後も株価下げるかと思われましたが、結局下がらず、8月11日現在では7250円台まで株価戻してますね。
【直近決算のまとめ】
8月4日の1Q発表が直近の決算発表になります。昨年対比で売上高が+13.7%増、最終益が微減という形になっています。数値的には売られる決算かなって思ったんですけど、決算発表前日からすでに10%以上株価上昇しています(8月6日にはレーティングの格上げも発表されたので、決算だけの評価ではないですが)。
事業別の売上高の推移をみてみます。安定して成長しているのは国内の屋内インフラシェアリング事業です。この事業が会社全体売上の85%を構成しているので、ここが安定して成長していれば会社自体の成長も問題ありませんね。導入物件数も安定して増えています。新規導入予定の物件数も安定して増えている形なので、この感じだと急な売上の増減は少なさそうですね。
それ以外の事業は多少のバラつきはあるものの、あまり成長がみられないので気になりますね。唯一期待できるのは、タワー事業の売上が今期から計上された点ですかね。今は極わずかな売上ですが、伸びしろは大きいと思います。
【今後の展望】
決算資料で触れられていて、気になった項目が3つあるので、以下でそれぞれまとめます。
・タワーカーブアウト
今年の7月にIRで発表されたばかりですが、NTT西日本が保有する通信鉄塔71基をJTOWERが買い取ることが決定されました。これにより、取得した鉄塔を利用して、通信事業者の新規誘致を行うことができます。今回の購入だけでも通期で2億円程度の売上貢献になると想定されています。
同社はこういった買い取りを更に拡大させていく予定なので、単純に鉄塔の保有数が増えれば、それだけ売上高が上がることになりますね。
・5G新規導入
5Gがサービス開始になり、これからどんどん普及していくことになると考えられますが、これはJTOWERにとって稼ぎどころになりますね。同社は5G対応共用装置の開発を2020年度に完了していますが、これを今期4Qより本格的に導入させていく予定です。売上等に影響が出てくるのは来期以降かもしれませんが、伸びしろに期待できます。
・タワーシェアリング事業
JTOWERは2020年度に西新宿エリアにスマートポール2本を建柱しています。スマートポールとは5G共用アンテナや公衆Wi-Fi等を含む、多機能ポールです。東京都が発表した「TOKYO Data Highway基本戦略」を進めていくうえで、上記のスマートポールを活用していくわけですね。
スタートしたばかりのサービスですが、東京都での展開が上手くいけば、他の自治体での需要も増えてくると考えられるので、ここに関しても将来性の高さをうかがえますね。
【最後に】
前期の本決算の時は絶望的な数字を出してきたと思いましたが、株価5400円くらいで反発しましたね。今後、あの時以上に株価下がることって考えにくいですよね。今はだいぶ反発してしまいましたが、また6000円を割ってくることがあれば、買っていきたい銘柄だと思います。今期の売上や利益の数字は良くないと思いますが、事業の成長性は確実にある銘柄だと思いますので、株価安くなったとこで拾えれば美味しいですね。
以上です!
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