QDレーザ(6613) ~今後の株価は~
【初めに】
今回はQDレーザに関してまとめてみました。
ここは公募価格が340円でしたが、上場後2週間程度で約6倍の2070円まで株価上昇しました。
その後は株価調整しましたが、半導体関連ということもあり人気はすごいですね。
【企業説明】
QDレーザは2006年に富士通研究所のスピンオフベンチャーとしてスタートした会社で、通信・産業・医療・民生用の広い分野で新しい半導体レーザ技術を提供しています。
HPでは事業領域は以下の4つに分類されています。
・シリコンフォトニクス:データセンターの内部まで光で情報を伝え処理することを可能にする技術で消費電力を削減
・ビジリウムテクノロジー:ロービジョン者や高齢者への視覚補助
・センシング:バイオメディカル領域への応用
・レーザ加工:難加工材へのレーザ微細加工を可能にする光源の提供
難しい単語が並んでいますよね。
決算資料の方では事業をレーザデバイス(LD)事業とレーザアイウェア(LEW)事業の2つのセグメントに分けています。
【株価の推移】
今年の2月に上場し、同月に上場来高値に2070円をつけ、長めの調整に入っています。広いですが1200円から1700円くらいでもみ合いを続けてる状態ですね。8月2日時点で1260円の安値をつけていますがそこから反発しています。また同じように1700円付近まで株価戻すでしょうか?
【直近決算のまとめ】
5月13日の本決算発表が直近の決算発表になります。今期は強気の通期予想を出してきましたね。前年比で売上高+40.8%増、赤字額も大幅縮小となっています。
セグメントごとにみると、LD事業が全体売上の大半を占めていますし、営業利益も黒字ですね。LEW事業がまだ投資フェーズということでしょうか、こちらは売上高が全体の6%程度で大幅赤字ですね。
決算資料には、LD事業の各サービスごとの売上まで開示してあります。コロナの影響もあるのでしょうが、2019年3月期と比べると減収のサービスも多いですね。ただ、医療用の開発受託に関しては大幅な増収となっており、今後の展開にも期待できます。
決算資料の中では今期が強気予想である理由に関して特に触れられてませんが、LEW事業がある程度軌道に乗ってくることを想定しているのでしょうか。LEW事業もコロナ禍で売上が落ちてしまったこともあり、今後復活してくることは十分考えられますね。LD事業の方は売上が安定していることもあり、ここで急に成長してくるとは考えにくいです。資料の中でもLEW事業に期待していることがみてとれます。
【今後の展望】
今後の株価上昇には、LEW事業の伸びが重要になってくるでしょうね。まだまだ投資フェーズだと思いますが、国内外で必要とされる事業だと思いますし、将来性にはとても期待できます。低コストでの量産を今後開始する予定なので、それまでに買っておきたい銘柄ですよね。
日本では高齢化により2030年に視覚障碍者が200万人になると予測され、それによる経済的損失は8兆円を超えると推測されています。QDレーザの製品は視力に問題を抱える方たちを救うことが出来ますし、認知度が上がってくればどんどん売れてくるのではないでしょうか。
【最後に】
将来に期待できる銘柄ですが、今はちょっと割高感がありますね。現状の売上高で時価総額450億くらいなのは数年先を織り込んでると思うので、もう少し株価さがったところで拾いたいと私は思っています。
以上です!
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